自分にぴったりの電子書籍ストアを見つけよう!
普段から持ち歩いているスマートフォンやタブレット端末でいつでも気軽に楽しめて便利な電子書籍は電子書籍を販売(配信)するストアで購入もしくはレンタルして読むことができます。
電子書籍ストアと言ってもサービス内容は様々で、紙の書籍のように1冊づつ購入した分だけ支払う個別課金型のストアや、毎月料金を支払うことで電子書籍が読み放題できるストアなど色々なサービスがあります。
ストアによって配信されている取り扱い作品数が異なったり、独自のキャンペーン・セールやお得なクーポンを配布するなどサービス内容もバラバラです。
加えて、電子書籍ストアの数も非常に多いため自分に合ったサービスが選びにくいのです。
電子書籍を利用する人は年々増加しているという調査報告もありますが、MMD研究所が発表した「2018年8月 電子書籍の利用に関する調査」によれば、電子書籍を利用中もしくは過去に利用した経験がある人は全体の44.7%と半数に満たない結果に。逆に言えば今後はさらに電子書籍を利用する人の数が多くなってくることが予想されます。
とは言え、電子書籍が全て万能かと言うと決してそうではないこともあるので、電子書籍のメリット・デメリットや向いている本と、あまり向かない本など、これから電子書籍に切り替えをご検討されている方にもわかりやすいように解説していきたいと思います。
電子書籍ストアの種類
紙の本も購入したり、店舗やネットでレンタルしたりと読み方は様々ですが、電子書籍も購入の仕方や読み方は非常に多彩です。
電子書籍ストアには主に以下のタイプに分けることができます。
これらのタイプでは電子書籍の購入方法や読み方が異なり、それぞれのサービスによっても取り扱う電子書籍のジャンルや配信する作品数、支払い方法などが違うので、まずは自分の読む頻度や読み方、予算に合わせて最適な電子書籍ストアを選びましょう。
個別課金型の電子書籍ストア
購入する(読む)電子書籍の料金をその都度支払って読むタイプの電子書籍ストア。書店で1冊もしくは複数の本を選んで、レジでその分の支払いをするのと同じように利用することができるので馴染みやすいサービスです。
会員登録や電子書籍を読むためのリーダーアプリは無料。会員登録後ネットショッピングのように欲しい作品をカゴに追加してレジで決済すれば各ストアのクラウド上の本棚に格納されます。
あとは対応デバイスから電子書籍にアクセスすれば読書が楽しめます。
電子書籍ストアの多くが個別課金型のサービスで、Kindleストア、楽天Kobo、eBookJapan、Reader Store、BOOK☆WALKER、コミックシーモア、BookLive!などストアの数もかなり多いのが特徴。
個別課金型の電子書籍ストアについて
月額課金型の電子書籍ストア
月額課金型の電子書籍ストアでは、月額コースに登録することで貰えるポイントやコインを使って電子書籍が読めるサービスのこと。
登録するコースは月額300円から10,000円など色々なコースが用意されていることが多く、特にコミックを読む頻度が高い方に向いているストアです。
ストアや登録コースによっては通常ポイントに加えてボーナスポイントが貰えるので、毎月たくさんの本を読む方はお得に利用しやすいのが大きな魅力です。
月額課金型のストアはコミックに特化したサービスが多いのも特徴。まんが王国、コミなび、めちゃコミック、楽天マンガ、BookLive!コミックなどのストアがあります。
月額課金型の電子書籍ストアについて
サブスクリプション型(定額読み放題)の電子書籍ストア
最近注目を集めたのがこのサブスクリプション型の電子書籍サービス(ストア)です。
毎月定額料金を支払えば配信されている対象作品が全て読み放題できるサービスで、手頃な料金でたくさんの作品を読むことができます。
漫画、小説、ビジネス、実用、雑誌、写真集など色々な作品が読めるサービスもあれば、漫画や雑誌など一部のジャンルに特化したサービスも存在します。
初回利用の場合は無料期間を設けているサービスも多く、どんな作品が配信されているのか実際に利用しながら試すことも。
サブスクリプション型はKindle Unlimitedやブックパス、dマガジン、楽天マガジン、シーモア読み放題など様々なサービスが存在します。
サブスクリプション型の電子書籍ストアについて
レンタル型の電子書籍ストア
閲覧期限があるものの、購入するよりも安く漫画・書籍が読めるのがレンタル型の電子書籍ストア。
例えば2日3日でレンタルした場合は閲覧期限が終了した時点で閲覧不可となるため、返却が不要なのが特徴。紙の本のレンタルのように延滞金の心配がないので気軽に読書が楽しめます。
ストアによってはレンタルして気に入った作品をそのまま無期限レンタルすることもできるので、電子書籍の入門としても良いかもしれません。
無料の試し読みではわからない作品を、丸々一冊安く試し読みするのにも向いています。
レンタル型の電子書籍ストアはRenta!やシーモアレンタルなどがあります。
レンタル型の電子書籍ストアについて
電子書籍を利用するメリットとデメリットとは?
よく電子派とか紙派とか言われることがありますが、便利な電子書籍でも人によってメリットにもデメリットにも感じてしまうことがあります。また、後述しますが電子書籍に向いている本と向いていない本があるなど、必ずしも電子書籍が万能で素晴らしいというものではないことも覚えておきましょう。
以下では電子書籍を利用するメリットとデメリットについてまとめてみました。
電子書籍を利用するメリットは、何と言っても管理のしやすさと読みやすさです。いつも持ち歩くスマートフォンでどこでも読めるので本を持ち歩く必要がありません。
雑誌やコミックなど部屋の本棚に置いておくと引っ越しの際は苦労しますが、電子書籍ならクラウド上の本棚に保管・管理するので何冊買っても部屋を圧迫することがないのも大きなメリットです。
色々な端末で読める
大画面で楽しみたい場合はパソコンやタブレットで読んだり、外出先や移動中では持ち運びに便利なスマートフォンで読むような使い分けができるのもメリットですよね。
電子書籍のデータをダウンロードできるストアならインターネットが繋がっていないオフラインでも電子書籍がサクサク読めます。
何冊でも持ち運べる
購入した電子書籍は各ストアの本棚に格納されて、端末からアクセスもしくはダウンロードすることで本を閲覧することができます。なので例えば1万冊のコミックを購入しても閲覧する端末さえ持っていれば1万冊の中から好きな作品を読むことができます。
紙の書籍ではありえないくらいの大量の本を端末一台で管理・閲覧できるのは電子書籍最大の魅力と言っても過言ではないのではないでしょうか?
本が劣化しない
紙の書籍は破れたり、汚れたり、変色したりと、いつまでも新品同様に管理するには難しいものですが、電子書籍なら、そういった劣化の心配がないので何年経っても新品のクオリティで楽しむことができます。
在庫切れの心配がなく、いつでも買えてすぐ読める
人気作品となれば書店では在庫切れで購入できなかったり、古い作品になるとなかなか置いてなかったりもしますが、電子書籍なら在庫切れなどの心配がありません。
またどこにいてもネット通販のようにすぐに買えて、購入後はその場ですぐに読むことができるのも電子書籍だからできることです。
電子書籍のほうが安く買えることが多い
紙の書籍に比べて電子書籍のほうが安く購入することができます。
作品によっては同じ値段で販売されるケースもありますが、電子書籍のほうが安く購入できることが多いはずです。特にカラー版の電子コミックの価格は非常に安く販売されている作品が多いので、こちらもおすすめ。
無料で読める作品が多い
書店で無料で読める本が置いていることはありませんが、電子書籍ストアなら無料で読める本が大量に配信されている場合があります。
話題作も期間限定で無料配信されるようなことも多いので、定期的にストアを覗いてみると「気になっていた作品が無料で読めた」ということが多いのも電子書籍の魅力です。
基本的にはほとんどの作品が冒頭部分のみ試し読みできるようになっているので、暇なときでも読んでみると思わぬ良作に出会えることも。
電子書籍には様々なメリットがあることがわかりましたが、逆に電子書籍のデメリットになる部分についてご紹介していきたいと思います。
貸し借りできない
紙の書籍であれば良かった本は友達や家族に貸すことができますが、電子書籍ではそれができません。逆に借りることも難しいです。
不要になった本も売ることができな
貸し借りできないのと同じように不要になった本は売却することができません。読んだあとは売る可能性が高い作品・書籍は紙の本を購入したほうが無難です。
本を集めている感覚が少ない
電子コミックを全巻揃えても人によっては満足度が低いケースもあるかもしれません。コレクションしている特別好きな作品は部屋に並べていつでも眺めることができる紙の書籍のほうが良いことも。
サービスが終了したら読めなくなるリスクがある
稀に電子書籍ストアがサービス終了することがあります。そうなった場合は最悪読めなくなってしまうことがあることを覚えておきなしょう。
すでに端末に保存している作品は引き続き読める場合もあったり、終了した際は他の電子書籍ストアと連携して引き続き楽しめる場合も多いですが、これが100%保証されているものではないので注意が必要です。
電子書籍のメリット・デメリット
電子書籍向きの本と、そうでない本について
これは人によって好みや価値観が異なるため一概には言えませんが、電子書籍にはたいてい向き不向きがあるものです。つまり全て電子書籍に切り替えれば便利になるかと言うとそうではないということになります。
管理人も今では電子書籍をメインで利用していますが、書籍・作品によっては電子版よりも紙の書籍のほうが読みやすいものがあると感じているためです。あくまで管理人の個人的な感想ではありますが、電子書籍に向いている本と向いていない本についてご紹介していきます。
電子書籍に向いている本とは?
シリーズや続編が多い漫画や定期的に発売される週刊誌、月刊誌は圧倒的に電子書籍のほうが向いています。特に雑誌は定期購読していると雑誌が部屋にあふれて捨てるのも面倒ですが、電子雑誌であれば何冊買っても困ることがありません。古い雑誌もバックナンバーとして置いておけばいつでも読むことができます。
また、サブスクリプション型の雑誌読み放題サービスであれば、月額400円ほどで200誌が読み放題できるなど便利なサービスもあるため、紙の雑誌を購入するよりも安く読めることも。
そのほか、人に見られたくないアダルト系のコミックや雑誌も電子書籍のほうが安心。買うのも読むのもブラウザやアプリから行えるのでネット通販で本を購入するよりも誰かに見られるリスクが低いです。
電子書籍に向いていないと思う本
ビジネス書や参考書は電子書籍よりも紙のほうが頭に入ってくるので、こういった書籍はネット通販で購入しています。
どこでも読みやすいので電子書籍を利用するのも良いですが、画面が小さなスマートフォンでは細かい字が読みにくく集中しづらいです。
マーカーなど便利な機能がある電子書籍ですが、小さな字が多い小説なども紙の書籍のほうが読みやすいかもしれません。
電子書籍に向いている本と向いていない本
電子書籍を初めて利用する方へ
これから初めて電子書籍を利用する方向けに、電子書籍やストアの、読み方や購入方法など気になる疑問を大まかに解説しています。「電子書籍に移行したいけど何だか不安」という方にご参考いただければ幸いです。
ただし、ストアやアプリの仕様や機能、使い方などは各ストアによって異なるので、詳細については各電子書籍ストアにてご確認ください。
電子書籍を読むには専用の機器が必要?
Amazonや楽天Koboなど大規模なストアを展開するサービスでは専用の電子書籍リーダー端末が発売されていますが、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの端末に対応している場合がほとんどです。
iPhoneやiPadなどのiOS端末やAndroidスマートフォン・タブレットを用意しておきましょう。推奨されているOSのバージョンなどがあるので、詳細は利用したいストアにて確認しておくと安心です。
専用の端末は、AmazonからはKindle、楽天KoboではKoboシリーズが発売されています。
電子書籍ってどうやって読むの?
対応端末はストアによって違いますが、電子書籍は専用のリーダー端末やスマートフォン、タブレット、パソコンなどのデバイスで読むことができます。
SafariやGoogle Chromeなどのウェブブラウザでストアの本棚にアクセスして読むか、端末に専用のリーダーアプリをインストールしてログインすることで閲覧することができます。
リーダーアプリは各ストアから無料で提供されているので、普段から利用しているスマホで誰でも楽しむことができます。
電子書籍の買い方は?
購入する際にその都度料金を支払う個別課金型の電子書籍ストアの場合、ネット通販サイトで買い物をする感覚で購入できます。
電子書籍ストアにアクセスしてサイト内で読みたい作品を検索します。購入したい作品が見つかったらカゴに追加して、レジで決済する流れとなります。
クレジットカードを持ってないと買えないの?
決済方法はストアによって異なりますが、クレジットカード以外にもキャリア決済やウェブマネーなどの決済方法に対応しているストアもあるのでクレジットカードを持っていなくても電子書籍を購入することはできます。
以下の決済方法に対応しているストアをご参考ください。
電子書籍ストアを選ぶポイントは?
電子書籍ストアはたくさんありますが、例えばKindleで購入した作品は他のストアで読むことができません。また、ストアによって電子化されて配信されている作品のラインナップは異なるので、できるだけ取り扱い作品数が多いストアを選ぶことが大切です。
電子書籍のメリットでもある安さを求めるなら、キャンペーンやセール、特集が多いストアがベストです。決済方法の種類やアプリの対応状況、電子書籍の画質などもストアによって違うので、この辺りの見極めも大切です。
ストア選びに迷ったら、AmazonのKindleストア、楽天Kobo、Yahoo!グループのeBookJapanなど規模の大きなストアを選ぶと安心かと思います。
電子書籍の始め方
個別課金型の電子書籍を読むには、まず利用するストアで会員登録を行ったあとに本を購入して、ブラウザもしくはアプリで読むというのが大まかな流れとなります。
以下では管理人も利用している「eBookJapan」の始め方について画像付きで解説していきます。
まずは会員登録する
eBookJapanの公式サイトにアクセスして会員登録を行います。
スマホ画面の場合、上部の「ログイン/会員登録」をタップして「会員登録」を選択して、次の画面で登録用のメールを送信します。
会員登録用のURLが記載されたメールが送られてくるので、URLをタップしてアクセスします。
ページを開くと会員登録に必要な会員情報の入力画面に移動します。
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電子書籍を購入する
登録が完了したらストアで読みたい作品を探してみましょう。
ジャンル別やセール中の作品、ランキング、最新刊などから電子書籍を探すことができます。読みたい本が決まっている場合は直接タイトルを入力して検索するとすぐに見つかりますよ。
購入する本が決まったら「カゴに追加」ボタンをタップします。そのまま決済する場合は「購入手続きへ」を選択しましょう。
他にも購入したい作品がある場合は再び本を探しましょう。
レジでは支払い方法を選択して、注文を確定すれば購入完了となります。
買った電子書籍をアプリで読む
eBookJapanはパソコン、スマホ、タブレット端末に対応していて、それぞれブラウザかアプリで読むことができます。
今回はオフラインでもサクサク読めるリーダーアプリ「ebiReader」を利用した読み方をご紹介いたします。
ebiReaderはGoogle PlayもしくはApp Storeからダウンロードできるので、インストールしておきましょう。ダウンロードはもちろん無料です。
インストールが完了したら開いてログインします。ログインすると自動的に同期するはずなので、先程購入した本がアプリの本棚に表示されているはずです。
あとは読みたい本をタップしてダウンロード完了後に読むか、ダウンロードしながら読むことができます。