BLという世界があるのは分かったし興味もあるけれど、何を読んだらいいのか分からない・・という初心者の人向けに、読み継がれる名作・各ランキングで殿堂入りなどをしている人気コミックスを、ランキング形式でご紹介します。
上から順に読んでいくもよし、この中から「ちょっと興味があるな」と感じたものをかいつまんで読んでみてもよし、どれもイチオシの名作揃いですよ!
それでも、やさしい恋をする
実写映画化もされた名作『どうしても触れたくない』のスピンオフですが、BL初心者の人にはあえてこちらを推します。
「友達のままでいられたらどんなに楽だろう」と悩むノンケへの片思いが切ないです。
むくわれるはずのない恋なのだから本気になる前に、とブレーキをかけたり、のめり込む前にあきらめた方がいい、そう思っているのに気持ちが止められない様がとてもリアルで、どんどん感情移入してしまいます。
大きな事件が起きるわけでもなく、スパダリもヤクザも派手なお仕事も登場しません。しかし、何度でも何度でも、繰り返し読んではほっとして、また読みたくなります。普通な2人の普通な恋を、丁寧に優しく描いた名作です。
飴色パラドックス
クセの無いさらっとした絵柄、好感度の高い王道の展開。心をえぐられるようなキツいエピソードや激しいエッチシーンは無く、安心してオールマイティに楽しく読める漫画になっています。
BLに興味を持ち始めたけど、何を読んだらいいのかわからない、という方におすすめです。
雑誌社の余裕ありカメラマン×一生懸命な受けの、同期ケンカップルという可愛い2人で「お仕事もの」「俺様攻め」「意地っ張り・キャンキャン受け」の、人気要素がまとめて楽しめます。
ひと組のカップリングで2018年現在で4巻まで(続巻予定あり・連載中)ずっと続いているので、2人の関係性の変化にも注目して、これからも読んでいきたい作品です。
鮫島くんと笹原くん
普通の男子たちの、わちゃわちゃした日常が読みたい!という人におすすめの、入門とも言える腰乃さんの作品です。
BLに対して、切ない・辛い・どこか後ろ暗くて背徳感があるのでは・・・と思っている気持ちをあっさりと裏切り、可愛い・明るい・やかましい。それでいて、少しずつ近づいていく男子大学生の感情がとてもリアルです。
「BLはファンタジー」とはよく言われますが、ファンタジーとリアルのちょうどいい所取りをしたような展開で、このノリが肌に合えば「日常系」がオススメになります。
胸が高鳴る一大ロマンス!ではなく、可愛い、面白い!と、さらっとした友達寄りの恋人同士的な漫画を読みたいときにちょうど良いです。
同級生
チャラ男子の草壁くんと、真面目で成績優秀な佐条くんという、まるで正反対な2人が、歌をとおしてゆっくりと近づいていきます。
帯やキャッチコピーのとおりに「ゆっくり、真面目に」恋をしていく2人がみずみずしく眩しく、少しずつ恋を育てていく様子が、青春BLの聖書と言われる理由がよくわかります。
続刊の「冬」「春」「OB」とずっとこの話を追っていくと、草壁くんと佐条くんはもちろん、2人を囲んできたさまざまな人たちの人間模様も目にするようになり、大きなひとつの話として楽しめます。
爽やかなのに、そこはかとなく漂うエロスは、中村明日美子さんの絵柄と空気感ならではです。
ファインダーの標的(ファインダーシリーズ)
「これがBLだ!」と手を叩きたくなる漫画です。
ことあるごとに連れ去られ凌辱される強気受け・高羽に、BL史上最強とも言われている謎の多いスーパー攻め様・麻見。密輸、香港マフィア、豪華客船、裏世界。1巻の早い段階から、出会ってすぐに全裸で拘束、早々にディープなエロに突入しつつさっと終わり、次に続く・・と感情が追い付かないスピードの展開で、ページをめくる手が止まらなくなります。
美しく丁寧で、華麗で耽美な絵柄、描きこまれたエロスにジェットコースター的エンタテインメントストーリー。単純に「楽しい!」と娯楽として楽しめます。
コミックスには、他の読み切りの話も収録されていますが、そちらでほっと一息つけるかと思いきや、そちらもトンデモ展開で・・?
ほんと野獣
かわいく甘いカップルのBLコミックスといえばこの人!と言えるほど有名な、山本小鉄子さんの人気作です。
真面目で優しい警察官の明春×ベビーフェイスのかわいいヤのつく輝。ロミジュリと言われていますが、悲恋要素はありません。警官が・・?というほんの少しの問題が起きても、2人の愛で乗り越えてしまう、安心安定のハッピーな話です。
切ない展開・片思い・すれ違い・紆余曲折があってようやく結ばれて大団円、な展開が多いBLにあって、1話ですぐにくっつきます。そこから10巻、かわいく、かっこよく、そしてほのぼの。
ハラハラしたり、辛い展開ではなく「とにかく幸せな話を安心して読みたい!」という人におすすめのシリーズです。
君は夏のなか
「BLとは、攻めがいて受けがいて、強く惹かれあう2人の愛とご褒美エッチ・・」という概念を覆されます。とにかくピュアで真っ直ぐで、キラキラとした爽やかな漫画です。
映画好きという共通の趣味を持つ、イケメンと平凡の2人の高校生が、映画の聖地巡礼をする夏休みの話です。受け攻めははっきりと描いていないので、この2人がそうなったらどうなるのかな、と想像しながら楽しむことができます。
静かな波が少しずつ重なって、途中大きな波のクライマックス、そしてまた静かに波が引いていく、ラストシーンの場面から、そんな風景が目の前に浮かぶようです。
等身大の男子高校生の「ボーイズがほんのりとしたラブをする」話が読みたい人におすすめです。
花は咲くか
社会人×大学生の、ゆっくりとした心理描写が丁寧な話です。
人とかかわることを避けていた、クールな大学生の蓉一と、広告代理店に勤める和明。巻が進むにつれ、成長していく蓉一の姿に、恋愛だけではなく人間ドラマのある内容なんだと感じさせてくれます。
出会いこそ、良い印象から始まったものではないけれども、だからこそお互いが気になっていく2人が、次第に心を通わせていく様子が丁寧に描かれています。1巻に描かれていた種まきのシーンが伏線となり、話が進んでいきます。
ストーリー重視なので、ゆっくりと2人の心理を追いたい人に特におすすめです。
CDや実写映画にもなっているので、他のメディアも一緒に楽しむこともできます。
酷くしないで
巻が進むにつれ、ハマっていく作品です。
初めこそ「ヤンキーとガリ勉?こんな始まりのこの2人がどうやって恋しちゃうの?」と思うのですが、どんどん成長し、男らしくかっこよくなっていく攻めの真矢にときめき、2人の恋を応援したくなります。
ほんのちょっとしたことですれ違ったり、勘違いして大ゲンカになったりするのですが、そのたびにさらに絆を深め、お互いを好きになっていきます。決して別れることはないと分かってはいても、訪れる大きなトラブルにハラハラし、そして安心して涙するという展開の繰り返しで、飽きることがありません。
かっこいいスパダリ攻めの真矢ですが、時に子どもっぽくなってしまうところが可愛く、ギャップで人気のキャラクターです。
恋する暴君
年下攻め×ツンギレの長編です。
もともとは別の作品のスピンオフなので、知らずに読むと初めのうちは少し置いてけぼりになりかけるのですが、3巻ほどですっかりこの2人を追うようになります。
大学院の研究室で先輩に一目惚れをしたゲイの森永と、溺愛していた弟が男とアメリカで結婚してしまいホモ嫌いに拍車がかかってしまった先輩・宗一。巻が進むごとに、宗一の気持ちにも変化が出てくるのですが、お人よしでネガティブなところもある森永はなかなかそれに気づかず、宗一に振り向いてもらおうと必死です。
ヘタレワンコ×強気ツンギレ受けの王道で、一話の中でエッチになだれこむパターンの根底は毎回似ているのですが、それが王道、それが安定のお約束、と安心して読めるお手本BLです。
窮鼠はチーズの夢を見る
ほだされのダメ男と、執拗と健気が表裏一体になっているゲイの話です。
さらっとした絵にドロドロでリアルな展開、ノンケが男に落ちていく様が描かれ「2人にとって何が幸せなのか」と、BLによくあるハッピーな恋愛について考えさせられます。
ゲイであるからこそのノンケに恋した苦悩と、ノンケである自分が「そちら側」に踏み込む恐怖が、ありありと手に取るようにわかります。
続編の「俎上の鯉は二度跳ねる」と続けて読み、その重たさに胃をつかまれるようなストーリのコミックスです。続編ではリバりますが、それがまたリアルです。
恋するインテリジェンス
外務省・黒スーツ・カバーには紫煙、そしてタイトルは「インテリジェンス」とくれば、さぞかし大人の恋愛のスタイリッシュなコミックス・・かと思いきや、意外なほどに笑い飛ばせる箇所が盛り込まれていて、ほぼコメディです。
文字がだいぶ描きこまれているので、電子であればできるだけ大きな画面か、最大に拡大してじっくりと読むことをオススメします。
「この綺麗な絵で、いい意味で残念」と、序盤からぶっとんだ設定とギャグでクセになってしまいます。
1冊の中にいくつかのカプの話があり、強気男前攻め、へたれワンコ攻め、ツンデレ受け、襲い受けなど、さまざまなカプが楽しめるのも魅力です。
宇田川町で待っててよ。
倒錯的なのに「BLは男同士なんだ」という原点を思い出させてくれる作品です。
同性愛者ではないけれども、突然女装に目覚めてしまった受けの八代と、そんな八代のことが気になる攻め、百瀬。
女装をしていて女の子を思い起こさせるから好きというわけではなく、女の子扱いもしなければ女の子だと思うこともない。百瀬は、男として、男である八代のことが好きなのです。
八代自身も「男の娘(こ)」ではないのに女装にハマっていき、2人の少年のあやうい感情の揺れが描かれています。
これだけ女装要素があるのに女装ものではない、不思議な漫画です。
憂鬱な朝
時代は明治、若き子爵と美貌の家令の話です。
骨太なストーリーで、近代文学の匂いさえ感じる華麗かつ重厚なこのコミックスは「いったいこの2人はどうなるの・・?」と多くのファンをハラハラさせています。
10歳という若さで子爵になった暁人と、教育係で家令の桂木は、暁人が青年に成長してからも、なかなか簡単に恋には落ちませんし、ラブラブな雰囲気にもなりません。
冷たく美しい年上の桂木に恋い焦がれる、子爵で主人の暁人の、育ちの良さと強引さが同居する攻めっぷりは、読んでいても「暁人さま」と拝んでしまうほどです。
エスケープジャーニー
高校時代に一度付き合い、ひどい別れ方をした2人が、大学で偶然再会します。
また付き合う気などない、恋人ではなく友達同士だったら最高の相性、そう思っているのに、どうしようもなく惹かれあい、求め合ってしまいます。
チャラチャラとしたリアルな姿の中にもセンシティブなものを抱えた若者を描かせたら抜群のおげれつたなかさんの人気作で、この漫画も、これからの自分たちのことについて悩む描写が多くあります。
3巻で完結ですが、1巻で綺麗に終わっていたという声と、3巻最後まで読んで2人の行く末を見守らねば、という声の両方があります。まずは全巻買ってみて、自分で答えを出してみてもいいですね。
囀る鳥は羽ばたかない
ヨネダコウさんの漫画はどれもハズレがなく、そして人と人との関係性が丁寧に描かれています。
この話もそうで、自分の中に矛盾を抱えて生きるヤクザの若頭と、彼に従う付き人兼ボディガート、この2人は、互いに強く意識し合っていても、一線を越えないように気持ちを抑えています。ほんの少しのバランスの崩れで、自分たちの関係が変わり、そして人生と、これまで大事にしてきた人生観が変わってしまうことを知っているからです。
1巻から2巻、3巻と続き、黒を基調としていた暗い表紙から、2人が向き合い、そして日がさし、明るくなっていくのが分かります。この2人が幸せになるのを見届けるまでは死ねない、という声が多くあるのも納得です。
ポルノグラファー
2018年7月にドラマ化されたコミックスですが、実は作者の丸木戸マキさんは、商業はこれがデビュー(しかも元々は自費出版の同人誌)だというのだから驚きです。
青年誌のようでありながら、どこかレトロさを感じる絵柄と、ポルノ小説家という職業の受け、師匠である小説家との関係性。どれも、昭和のエロスを感じさせ、アナログがよく似合う作品です。
小説家の話なので、文字と文章、単語がとても大事にされていて、まさに官能小説を読んでいる気分にさせてくれます。
続編・スピンオフの『インディゴの夜』も名作で、これで過去に何があったのかが分かった上でまた読み返すと、新しい発見があります。
好みじゃなかと
無骨そうな工場の責任者×工場の臨時責任者・社長代理の美形メガネで、方言攻めです。
笑いあり、しっかりお仕事描写あり、しっとりとした心理描写もありからのじらしたご褒美エロで、拝みながら天を仰ぎます。「もっとこの2人の続きを読みたい!」と思う人は、ぜひ続けて2巻もどうぞ。
しっかりとした話に恋愛要素が入っているので、展開的に無理なく楽しめます。がさつそうなガテン系に見えて、実は気配りの行き届いた優しい攻めと、真面目で潔癖そうなのにエロい受け、などのギャップも魅力です。
ひねくれチェイサー
恋愛を通して、少年から青年へと成長していく時期を見守っているような気分にさせてくれる漫画です。
ひねくれたいじめっ子だった受けと、感情を表に出さなかった攻めが、恋をしてさまざまな大きな壁を乗り越えながら、どんどん大人になっていきます。
巻が進むにつれ、1巻から少しずつ出てきていた2人の過去が明らかになってきます。進学や親子問題など、逃げずに立ち向かっていく姿に、自然に2人の恋を応援したくなります。
余裕の無いスパダリ攻め・大和のかっこよさと、小動物な受け・秀心(ほずみ)の可愛さに注目です。
チョコストロベリー バニラ
幼いころから、何でも共有してきた幼なじみのタケと拾(ひろい)、そしてその2人を受け入れたミネの、奇妙な三角関係の話です。
この話は、通常である受けと攻め、2人では成り立たず、微妙なバランスで成り立っている3人の関係が前提になっています。恋愛と、恋愛の無い友情、片思いなど、歪んでいるとも言える人間同士の気持ちを描かせたら抜群な、彩景でり子さんの人気作です。
歪んでいるのに正三角形な3人のバランスが絶妙です。
マザーズスピリット
気の優しい大学の職員と、未開の地からやってきた留学生の話です。
種族の発展のために、と留学してきたカルタカは、カルチャーショックに戸惑いながらも世話役の稜一郎と心を通わせていきます。
ギャグとシリアスのバランスが良く、超絶美形のカルタカの必死にじょじょにほだされていく稜一郎の心情が細やかに描写されています。
年下攻めに分類されますが、年齢差の萌えよりも、カルタカの純粋な魂と美形っぷりに見惚れてしまう漫画です。
年下彼氏に拾われました
年下攻めの魅力は「頼りない年下君が必死になっている可愛いところ♡」という考えを覆されます。
初恋を引きずっている失恋したてのゲイの翔太は、道端で酔いつぶれているところを高校生の真裕(まゆ)に拾われます。この真裕くんが、高校生とは思えぬ包容力にスパダリ感でとにかくかっこいいのです。
ガツガツした年下攻めでもなく、余裕しゃくしゃくのスパダリでもなく、絶妙なバランスのかっこいい攻めで、まるで少女漫画を読んでいるような気分になるので、BL初心者の人にもオススメです。
ヤリチン☆ビッチ部
タイトルから「どれだけとんでもないんだ?」と思ってしまいますが、読み込むと、キャラひとり一人が綿密に作り上げられた、高校生青春ものだとわかります。
確かにとんでもないエロシーンが満載ですが、その中に、どろっとしたドス黒い感情が見え隠れしたり、初恋のときめきや、恥ずかしさと裏腹の行動や、さまざまなものが織り込まれています。
タイトルだけで引いてしまっている人には、ぜひ読んで欲しい人気シリーズのコミックスです。
キューピッドに落雷
BL界に2017年、突然現れた新星・鈴丸みんたさんのデビューコミックスです。
校内で恋愛キューピッドの役割をしていた慎吾は、ミステリアスな先輩、蒼生(あお)の不思議な魅力に夢中になります。
高校生らしいみずみずしい恋愛の、とにかく可愛い話です。話は王道の年下わんこ×クール先輩で安心して読め、2人の初々しさにときめきます。
必死で健気、そしてエッチなことに興味津々の慎吾と、男前な蒼生先輩の、内緒の放課後の体験を、ドキドキしながら見守ってください。
リンクス
1冊読み終わって初めて、タイトルの「リンクス」という意味に気づきます。4組のカップルの話のオムニバスと思いきや、実は複雑に絡み合うように繋がっていて、最後にはひとつにまとまります。
そのため登場人物は多いですが、映画を見終わったような満足感のあるコミックスです。
2度でも3度でも、読み返して、繋がっているシーンを確認しながら楽しむことをおすすめします。
10DANC
性格も性質もまるで真逆の、同じ名前の「信也」。2人は、スタンダートとラテンダンスのチャンピオンです。この2人が、お互いの専門分野のダンスを教え合い、10種のダンスで競う「10DANCE」に挑みます。
夜のレッスン場でダンスのレッスンをしながら、真逆の2人がぶつかり合いながらお互いを認めていきます。とにかくお色気満載です。
4巻は特装版を買うべきでしょう。まどちらが受けも攻めも決まっていないので、自分の中で楽しみながら続きを追うことができます。
あまえるケダモノ
スーパー高校生×エリート官僚ビッチの話です。
エロ面で評価され、あらすじでもエロが多いと推されていますが、実際読んでみるとギャグ要素も多く、ただエロだけの漫画ではないことがよく分かります。
スーパー高校生の攻め・本城は、普段は取り澄ました顔をしていますが、意外に可愛らしい部分も見え隠れし、そのギャップが魅力的です。
四代目・大和辰之
トラウマ持ちの美少年保育士攻め×男前のヤクザの4代目です。
男前・つり目三白眼やんちゃ受けが好きな人にはたまらない作品でしょう。絵が上手なことで定評のあるスカーレット・ベリ子さんの丁寧で美しい絵を堪能できます。
別漫画の『ジェラシー』『みのりの手』とあわせて読むと、より理解が深まるのでオススメです。
僕のおまわりさん
年下警察官×元警察官です。受けが39歳なので「おじさん受け」に分類されますが、受けも攻めとても可愛く、おじさん受けが苦手な人でも抵抗なく読めるという声が多いです。筋肉大好きな人にもおすすめです。
10年越しの片思いの、攻めの健気な恋心が魅力的で、わんこ攻めを超えた狼攻めとも言える描写がとても萌えます。
ニューヨーク・ニューヨーク
「BL」にはカテゴライズされませんが、読んでおきたい一冊です。
ゲイであることを隠しているニューヨーク市警のケインは、夜毎の相手を探して繰り出したマンハッタンで、金髪の青年・メルに一目惚れします。
大きなトラウマを持ったメルと、周りには自分の性癖を打ち明けられないケインの愛の話で、マイノリティとセクシャルなことを正面から描いた名作です。
ほのぼのでもなく、ほっこりもなく、気軽に読める作品ではありませんが、2人にとって最上のハッピーに向かっているこの話は、1995年に発表されて今もなお鮮やかに、読む人の心に残ります。
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