ドリフターズ(DRIFTERS)は平野先生が吸血鬼漫画『ヘルシング』完結後に連載を始めた作品です。
少年画報社の『ヤングキングアワーズ』にて2009年6月号から連載中です。
島津豊久は戦バカ。相手の首ばかりを狙っている。
そんな彼が参戦している関ヶ原の戦いから始まり突然異世界に飛ばされそこでも戦をすることになる。
しかも相手は国も違えば、種族も違う。
どうしてそんなことになったのか、豊久自身はとても単純明快なのに、周りがとても複雑に絡まっている。
この『ドリフターズ』は個性的な絵、独特な言い回し、そして随所に入れるパンチのありすぎるギャグで根強いファンが多い平野耕太先生がおくる異世界戦物語です。
この記事では漫画『ドリフターズ』全巻のあらすじや見どころをご紹介します。
なお、電子書籍版なら全巻無料試し読みができるので、気になる方は立ち読みしてみるのがおすすめです。
ドリフターズ 1巻のあらすじと見どころ
電子書籍の価格:550円
あらすじ
関ヶ原の戦いの中、島津豊久は敵の首をとるために戦い続ける。
自分が死んでも、大将さえ生きていれば自分たちが勝ち。
それゆえ、豊久は異常なほどに「首」にこだわっていた。
敵を追い込むも逃げられてしまい首を置いて行けと叫ぶ豊久。
満身創痍で歩き続ける豊久だったが次の瞬間、異空間へと飛ばされてしまう。
見どころ
関ヶ原の戦うシーンから始まり、首にこだわる豊久の叫び声が響きこの先どうなるのかとドキドキしながらページをめくった瞬間、異空間になります。
豊久だけでなく、一瞬どうなったの?と思いますが、その空間にいる人物はひょうひょうと自分の作業を行っています。
そしてようやく豊久と向き合うのかと思いきやまた飛ばされてしまう豊久の前に現れるのはエルフ。
そして、その後に現れるのは源平合戦で活躍した那須資隆与一と織田前右府信長です。
異世界というだけでなく統一されていない時代の人物、そして異種族たち。
これだけでもぐっと引き寄せられるのですが、その先に出てくる人物たちもまた歴史に名を残した人ばかりです。
しかも、信長たちと敵対する人たちが存在していることも判明。
信長たち「漂流者」はドリフターズ、そして敵対する黒王率いる「廃棄物・廃棄者」はエンズと呼ばれている。
異世界にドリフターズを送るのは「紫」、そしてエンズを送るのは紫を敵対視している「EASY」です。
紫とEASYが一体何をしようとしているのか、黒王は誰なのか。これからどんなふうに明かされていくのか楽しみです。
ドリフターズ 2巻のあらすじと見どころ
電子書籍の価格:550円
あらすじ
十月機関のオルミーヌから自分たちはドリフターズを集結させていると話を聞く。
十月機関とは異世界に飛ばされた者が漂流者と廃棄物、どちらなのかを分けているところ。
エンズはこの世を憎み殺戮を繰り返す存在、そのために対抗する力が必要なのだと告げられるも話を聞いた信長は国をとればいいと言いだすが…。
見どころ
同じように異世界に飛ばされたにも関わらず、異世界に飛ばされただけの者はドリフターズ、悪しき者はエンズ。
明確に線引きがあることが示されます。またこの巻ではエルフたちが活躍します。
彼らを鼓舞させ、奴隷など嫌だ、自分たちの国が欲しい。
そう言わせる豊久とそこへと導く信長の関係性が見えるのがいいです。
大人しく上の言うことを聞いていたエルフたちに戦争の仕方、そして欲しいものは自分で取りに行くことを教えます。
これは信長が戦国時代そのものの考え方を持ちこんだとも言えます。
エルフたちが今まで言うことを聞くだけだった存在から脱却する。
そのきっかけを作ったのは間違いなく豊久たちです。
エルフたちが豊久たちに信頼を寄せる大切な話です。
ドリフターズ 3巻のあらすじと見どころ
電子書籍の価格:550円
あらすじ
豊久が戦う相手はジャンヌダルク。
オルミーヌは豊久の戦い方を見て、彼をドリフターズではなくエンズのようだと感じる。
そして、豊久は信仰心のために必死に戦ったと言う彼女に対し豊久は女の首は手柄にならんと殺さずに放っておくのだが…。
見どころ
ドリフターズとエンズを見極め監視する魔導結社・十月機関。
束ねているのは誰か、ようやく正体が明かされます。
阿倍晴明です。
阿倍晴明といえば、陰陽師で有名ですから、魔導結社の長だと聞いても十分納得できます。
また、ジャンヌダルクと闘う場面で豊久の「首」、「手柄」へのこだわりを再確認できました。
阿倍晴明になぜ彼女を殺さなかったのかと責められますが、女性の首は「手柄」にならず「恥」になる、ここがこだわりなんですよね。
誰の意見も聞かない。
自分のやりたいようにやる。
これこそが、武士である豊久の生き方なんです。
そしてこの巻ではドワーフが出てきます。
エルフと仲が悪かったのですが、ここを繋ぐのもやはり豊久なんですよね。
そしてドワーフが仲間になることで信長たちにとっても重要なことが起こります。
彼らは戦もできるが、鍛冶技能が非常に高い。
つまり、武器の生産が出来るんです。
その頃黒王はゴブリンを始めとした多種族をまとめるために農業を始めさせ言葉、宗教を統一させることで文明化を進めていました。
どんどん黒王の計画が進んでいきます。
ドリフターズ 4巻のあらすじと見どころ
電子書籍の価格:550円
あらすじ
オルテ帝国の大貴族サンジェルミ伯がドリフターズに持ちかけたのはクーデター。
議場にて国を解体して豊久を首魁とすると話し始める彼に議会の人々が黒王に着くと言い出す。
驚くサンジェルミの前に現れたのは、エンズのラスプーチンだった。
見どころ
ラスプーチンといえばロシアの怪僧ですが、直接対決では信長の方が何枚も上手な場面が見られます。
そしてこの巻では土方歳三が活躍します。
土方歳三にとって島津つまり薩摩藩は憎い相手ですから、当然豊久を敵とみなします。
ですが、豊久は新撰組を知りません。
生きている年代が違うので当然です。
この物語は因縁めいた関係が主軸にあると思うのですが、直接対決すらしていない相手にまで恨まれる。
これが時間軸を超えた異世界物としての魅力だと思います。
一方豊久もそんなことどうだっていいんです。
自分は知らないが、恨まれることも多いだろう。
それが戦だと思っていますし、武士と戦えるならなんだっていい。
ここが豊久なんですよね。
死ぬことに対して何も思っていない。
自分は戦しか知らない。
土方と戦う姿にはそう言いきる豊久の生きざまがよく現れています。
ドリフターズ 5巻のあらすじと見どころ
電子書籍の価格:550円
紙書籍同時発売
あらすじ
黒王により知恵を得たゴブリンたちは都を形成し、そこで商売を営み始めていた。
しかし、彼らは最近まで農耕もできなかった。
文明化のスピードに驚愕する十月機関。
そこに源義経が現れ、自分たちが出来ることが他の者には出来ないと思っていることこそ奢りだといい、黒王はこの道の玄人だと告げるがー…。
見どころ
ゴブリンたちの姿を見ることで、人間の歴史を振り返ることになります。
言葉を覚え、通貨を使い、家畜を育てて食べ、また宗教で繋がる。
今までバラバラだったものを、統一されることで彼らは互いに繋がっていくわけです。
つまり、それは人間の歴史と同じです。
それを率先するのは、黒王。
ゴブリンたち社会が人間社会を滅ぼし、世界を獲りにきている。
信長たちもオルテ帝国の大貴族サンジェルミ伯と共闘しエンズとの闘いに備えます。
誰の名前を出しても膨大な知識量をもって答えるサンジェルミ伯ですが、そんな彼もまだ黒王の正体がわかりません。
ですが、徐々に黒王の言動から正体は明かされつつあります。
ヒントらしいものもたくさん出ているので、ミスリードでなければあの人だと思うのですが、どうでしょうか。
【最新刊】ドリフターズ 6巻のあらすじと見どころ
電子書籍の価格:550円
紙書籍同時発売
あらすじ
マモン平原にてエンズとの闘いに備え、信長たちは野戦築城という方法をとる。
これは信長の得意なやり方だった。
ここでエンズたちをすり潰すと意気込む信長たちだったが、そこにエンズたちの大群がやってくる。
また、豊久はこのマモン平原が関ヶ原と地形が似ていることに自分がここに飛ばされた理由を感じていた。
見どころ
明智光秀率いるエンズ軍は竜や巨人族といった、異種族で攻撃を仕掛けてきます。
相手の軍を見て、エルフやドワーフたちは恐ろしいと感じますが、豊久、信長、与一は恐ろしがるどころか、ワクワクとした目で見つめます。
戦うことが楽しいといったようなたまらなく良い顔です。
武士の矜持のようなものが感じられる良い場面だと思います。
また、信長もこの戦いが因縁の対決になります。
エンズ側の戦い方が変わったことで信長が光秀に気付き、感情が一気に膨れ上がるところが良いです。
信長の光秀への憎悪を表現するために画面一杯に数多くの台詞。
対する光秀の感情薄いが的確に信長を煽る言葉。
この対比でどれほどの関係なのかよくわかります。
しっかりと豊久の見せ場もあり、いかに彼が戦を好きなのかがわかります。
命を捨てられるほどの相手に二度も会えたと幸せそうに戦に挑むところが痺れます。
信長と与一はたまったものではありませんが、それこそ豊久なので仕方ないんですよね。また、異空間の人々「紫」と「EASY」もどうなるのか気になるところなのですが、まだ全容は明かされていません。
現在もヤングキングアワーズで連載中のドリフターズ。
休載も多く7巻の発売日は決まっていませんが、この先がどうなるのか楽しみです。
ドリフターズが読める主要な電子書籍ストア
電子書籍版『ドリフターズ』は下記のサイト・アプリで読むことができます。
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